[8-3]足元を見直す

10月 21st, 2009

世界を変えたければ人は自分自身の行動を変えなければならない。

それは、家庭、使用エネルギー、農業方法、食習慣、移動方法、そして

コミュニティ全般にも言えることだ。まずは自分の足元を見直すこと。

(p.323)

住んでいる地域の話。

ゴミはゴミステーションの場所が決まっていて、曜日によって

出していいゴミの種類が決まっている。

一番にステーションに行った人がゴミのカゴを組み立てる。

ずっとこの役割はぼくだった。

ところが、半年ほど前から、ぼくより早起きさんが出てきて、

その人が組み立てる。それはありがたいのだが、ちゃんと

していないのである(笑)。カゴは上下二か所で留める留め金

でしっかり組むようになっているのだが、彼(または彼女)は

上しか留めない。だからカゴはぐにゃり、としていて、用を

なさない。

そして彼(彼女)の出すゴミそのものもいい加減なのである。

種類がめちゃくちゃ混ざっている。思うに、葉山に来る前は都会のマンションに

暮らしていた人なのだろう。マンションのゴミステーション

では往々にしてこのような「混合ゴミ」でもその匿名性の

影で隠れてわからないものだ。

しかし。

彼(彼女)も、街中でインタビューされたら「地球環境は守らなければ

ならないと思います」と答えるだろうし、本人も、そう思っている

はずである。

足元を見直す、というのは、まずはこういうところからではないか。

[8-2]新型インフルエンザの意味

10月 20th, 2009

人体内で共時的に起こっている10の24乗もある活動を総称して「回復力」

と呼ぶ。このずば抜けた回復力のおかげで、身体の求めるまま乱暴に応じる

ことができているのだ。たとえば、ファストフードをかきこみ、アルコールと

麻薬で自らを痛めつけ、汚染された空気に住んでもなお生き続けることが

可能だ。  (p.317)

この文章を書いているちょうどいま、日本では新型インフルエンザのワクチン

を接種し始めていて、優先順位の高い医療関係者が昨日から。

一回でいいのか、やはり二回必要なんじゃないか、とみんな、おっかなびっくり

の議論をしている。

予防と同時に、次のことをやらねばならないのではないか、と着想した。

新型インフルエンザのウィルスが生まれてきた「意味」について熟考する。

人間と敵対する相手としてウィルスをとらえるのではなく、ウィルスも、

ぼくたち人間も、同じ一つの地球から生まれてきたのだから、

ひょっとすると、「ワンネス(oneness)」として考えることは

できないだろうか。

ぼくたちはウィルスであり、ウィルスはぼくたちなのであり、みんな一つ。

人間を死に至らしめるほどの毒をもったウィルスを生んだのは、

実は、人間そのものなのではないか。それが新型インフルエンザの

「意味」だとすると、さて、ぼくたちは何をするべきか。

生き方、さらにはあり方そのものを底から洗い直す。

ここから始まるのではないだろうか。

[8-1]本書の白眉

10月 14th, 2009

第八章「再生」は、本書の白眉だ。

地球と人間(の気持ち)、そして環境がここまで破壊され、それでもなお

希望は持つことができるのだろうか?

この純粋な問いに、ホーケンはYes、と断言する。

その根拠となるのが、この章なのだ。

全章を通して読む時間のない人は、この八章だけでも読むといいかもしれない。

このブログでも、ぼつぼつ、ゆっくりと、「再生」の章について

フォローしていきますね。

各駅停車のゆっくりさで

10月 4th, 2009

ちょっとごぶさたしていました。

JOYWOW初の自主制作・自費出版本『JOYWOW「あり方」の

教科書』を先週10月1日に発売したところ、サイトオープンと同時に

ご注文が殺到し、4日経った今日現在でも、まだオーダー

メールの数は衰えていない。

何しろこの本、企画、執筆、編集、校正、ブックデザイン、販売サイト

構築、受注、集金、梱包、出荷、など、ネット物販に関わるもの

すべてを自前でやっているので、オフィスは工場兼倉庫と化して

しまっている。さすがに印刷は外注したが、カードケースの組み立て

から、カードを順番に組んでケースに入れる作業も人力でやって

いる。もちろんぼくも役に立たないながらちょっと手伝っているので、

なかなかこのブログまでたどり着けないありさまです。

今日から最終章第八章に入ろうと考えていましたが、

上記のような事情のため、休んだり、書いたり、の日々になる

と思います。どうぞゆっくり、お付き合いください。

でも、このように自分がやっている活動そのものも、実は『祝福を受けた不安』の

たましいの部分を行動しているのだと考えています。

大切なことは、世界を解釈するのではなく、行動すること。カール・マルクスの言葉

でしたね。

[7-19]Who are you?

9月 28th, 2009

失敗を防ぐための予防策としては、自己認識、つまり、自分たちが

本当は一体誰で何がやりたいのか、について距離を置いて見ることだ。

(p.309)

この姿勢は、ビジネスの現場でも重要だ。

Who are you?

あなたは一体誰で、何のためにそこにいるのか?

という本質的な問いは、業績向上のためのプロジェクトの第一歩。

自分が誰なのか、本当の信頼と愛情はどこにあるのか、をしっかり思い出すこと。

それこそが、堕落し混沌へと落ちてゆくのを食い止めてくれるのである。

(p.309)

[7-18]企業ローカリゼーションも腰を強くする

9月 26th, 2009

ローカリゼーションは経済の腰を強くする。

(p.294)

このホーケンの言葉は、食材のグローバリゼーションに対比させての

地域調達のメリットについて指摘するものだ。

顔の見える農業生産者から買うことで、安全性が高まるし、

しかも、はるばる遠方から運ばなくていいから運賃、燃料、梱包材など

の費用を削減できる。食のローカリゼーションと最も遠いところにありそうな、

外食チェーンがローカリゼーションに取り組んで、良い結果を出している。

サイゼリヤだ。

サイゼリヤは水が一番安定する温度が4℃であることから、契約農家

の畑で採れたレタスを運ぶトラック内、加工工場内、店舗冷蔵庫すべて

の温度を4℃に保っている。それによって、レタスから水が出ていくことを

防ぎ、また、外部から水が入り込むことを防ぐ。科学である。

これによって、サイゼリヤの野菜はシャキシャキ感を損なわず、

おいしい。

直契約農家から買い付けるという、サイゼリヤの「企業ローカリゼーション」

も、サイゼリヤの腰を強くしている。

[7-17]真実は生ビール

9月 25th, 2009

  iPodやテレビドラマの作り出すヴァーチャル世界に遊ぶことも

いいだろう。しかし、味覚にヴァーチャルは存在しない。味覚は

口の中に存在するのであり、口はいつでもどこでも、私たちを、

味覚の誘う世界へとつなげてくれるのだ。咀嚼するたび、

私たちの舌は、一万もの味蕾が数億の分子を味わう。

あたかもドアマンが来訪するすべての食べ物を

来客簿に名前があるかどうかチェックする

ように。

(p.292)

この指摘はとても重要で、ビジネスの世界にITが入り込み始め、

ただPCのスクリーンを見て、キィボードを叩いているとそれが

仕事になるという勘違いをしてしまいがち。

1981年、ビジネスの世界に入ったとき、働くとは、文字通り、

靴をすり減らすことであり、見込み客リストを手に住所を

探しながら街を歩き回ることだった。

いつの間にかそれと同等か、それ以上にパソコン前の事務が重要度

を増した。

でもね。

生ビールの美味さは、やはりリアルでしかないし、ヴァーチャルでは

味わえないんだよね。そしてその美味さは、決して代替できるものではない。

どんなにITが発達しても。ITは、電源が切れたら、どうしようもないもんね。

代替不能なところにこそ、人生の真実がある。つまりは生ビールこそが

人生の真実なのだ・・・・ってこういうのを我田引水という(笑)。

myfavo

 

 

[7-16]リンパ球と運動は同じ

9月 24th, 2009

安保 徹、石原結實 両先生の『ガンが逃げ出す生き方』(講談社)

では、人間が本来持っている免疫力を活かすならガンは自然に

消えるものである、という論点に立って、非常に勉強になる。

そして、この考え方は、ホーケンが7章「免疫システム」で展開している

論と同じところに立っているのである。

前掲書のp61-62から引用しよう。

安保 ガン患者にとって大事なのは、「免疫を抑制するような治療は受けない」、

そして、「もしすでに治療しているなら即刻やめる」ということです。抗ガン剤、

放射線治療といった間違った方向に進むと、せっかく治るガンも治らなく

なってしまいます。・・・(中略)・・・それから、転移を怖れないことです。

転移はガンが治ろうとする兆候であり、「うれしいサイン」なのですから、

いたずらに怖れる必要はありません。

(中略)

リンパ球の数が増加しているときの転移なら、むしろ歓迎していいのです。

 このときの転移をたとえていうなら、「城に立てこもったガン細胞軍団が、

リンパ球軍団に包囲されて火攻めに遭い、たまらず城を逃げ出した」という

状態です。転移と聞くと、「末期ガンの兆候か」と早合点してしまう人が

多いのですが、本当はガン細胞が生き延びるために散らばっているだけなんです。

 逃げたガン細胞はリンパ球の追撃に遭い、やがて自然消滅します。

このときに抗ガン剤を投与すると、リンパ球をつくる骨髄の造血巣が破壊され、

弱っていたガン細胞が再び勢いを取り戻し、息を吹き返してしまいます

入浴や適度な運動で血流を良くして体を温め、免疫力を高める玄米や野菜、小魚

などを食べてリンパ球を応援してやればいいとの由だ。

さて、地球上の運動にとって、どういう環境が「応援」になるのだろうか。

おそらく、「放っておかれる」ことが一番だろう。フリーに活動できること、

守らねばならない教条やイデオロギーがあってはならない。

[7-15]TGC

9月 19th, 2009

企業が何でも知っている「ウエから目線」をやめ、生活者・顧客が

集まって楽しめ、そして互いに情報交換のできる「場」を用意する

ビジネス戦略をVoting Place Strategy略してVPSと呼んでいる。

東京ガールズコレクション(TGC→クリック!)はまさにその典型だ。

9月5日、代々木競技場第一体育館に集まった23,000人は、

ただのファッションショーを観るために来ているのではない。

通常のショーであれば電源を切らなければならないケータイは

バンバン使用OK(そもそも主催はgirlswalker(→クリック!)という

女性ファッション携帯向け通販サイトを運営しているくらいだ)、

その場で写メを撮り、その場で注文する。

通常、ファッションショーで披露される服は「素敵だけど、いつ・どこで着るの?」

というタイプのものだ。しかし、TGCの服は、リアル・クローズ、現実に着る服

なのである。

TGCに集まった女の子たちは、その場でショーを楽しみ、その場で買い物し、

その場で意見交換し、その場にいるハッピーを楽しみ、その場に行ったことを

余韻として楽しみ続ける。

企業の役割は、「場の提供」である。

ざっと計算したところ、入場料を平均7,000円として、23,000人だと

161,000,000(1億6,100万)円。入場料だけの金額である。

これに、服の購買がついていくる。

すごいビジネスモデルだ。

[7-14]Twitterもまた、新しい時代の息吹

9月 17th, 2009

Twitter(→クリック!)をやってみたら、おもしろいのなんのって。

15年ほど前に初めてネットに接続した頃みたいなワクワク感を感じて

います。

で、これって、何が面白いのかな、と考えるに、ブログがやや「よそいきの服」

に見えるのに対し、Twitterは「部屋着」だからだね。

外出から帰ってユニクロの部屋着に着替えたゆるい感じ。

ところが、「もう疲れた。寝る」とかのつぶやきの合間に「花王、エコナを自主回収」

というニュースが飛び込んできたりすると、一気に「世論形成メディア」に

なる。

ここがボトムアップであって、新しい時代の息吹を感じる点なんだ。

greco

写真は、倉敷美観地区のお気に入りカフェ「エル・グレコ」。

ミルクセーキかミックスジュース、そしてカステーラが

おすすめ。