Archive for 11月, 2009

[8-9]マザーハウス山口さんの言葉

土曜日, 11月 14th, 2009

神、something great、天・・・何と呼んでも

構わないが、人は自分の自由意思による選択で人生を

生きていると考えている。

しかし、実のところ、「天」がデザインしているとしか

思えないときがある。

マザーハウスの山口絵理子さんも同じことを言っていて、

小学校のいじめから始まり、中学の非行、高校の柔道、

大学での開発学との出会いとバングラデシュとの出会い、

そして、マザーハウス設立、バングラデシュからネパールへ、

という流れの中で、その都度、自分自身の考えを固め、

それに従って選択をしてきたように思うが、

一方で、それらはいつもあらかじめ決められた道だった

ようにも感じる (『裸でも生きる2』 p.235)

山口さんは理念経営を実行していて、それは途上国の

素材を使ってモノを作り、それを日本へ輸出し販売する。

途上国の職を創出する。

「この地でしか手に入らない素材や技術があるんだって」

そんな言葉の一つひとつが、マザーハウスの

プロダクトを見て、知った人たちから生まれることを

祈っている。

そして、安いものだけを求めにやってくる先進国のバイヤーの

中にも、付加価値のあるものを求めに途上国にやってくる人たちが

少しずつでも増えるように。

それが継続した先に経済構造の変化が起きると信じている。

(同書、p.238)

拍手! これぞまさにビジネス2.0だ!

[8-8]やるか・やらないか

木曜日, 11月 12th, 2009

ホーケンは、p.344で、ヘブライの預言者アモス、デヴィッド・スズキ、

ドネラ・メドゥズ、ビル・マッキベン、マーティン・ルーサー・キング、

ジェーン・グドール、ワンガリ・マータイらがいかに闘い、いかに

迫害やら嫌がらせやら嘲笑やらの対象となり、それでもいかに

彼らは闘い続けたかを記述する。

そして、言う。

これら六人の人々が(アモスを省いてカウントしている模様だ;阪本註)

未来の世界でどう評価されるかなんて、私は興味がない。

大切なのは、まさに今、彼らの目に映る地球に起こっている

禍いに真っ向から取り組んでいる、ということだ。

つまり、「やるか・やらないか」が重要であって、いくら議論しても

意味がない。ぼくはこのホーケンの姿勢に100%賛成する。

[8-7]モルディブで

水曜日, 11月 11th, 2009

昨日、「何もしない」と言っておきながら、ニュースで

モルディブなど、海面上昇で水没の危機にある島国が

対策会議を開いたときくと、とても興味深く、いいことだなあ、と

ひざを乗り出してしまう。たとえばニュースはここ(→クリック!)。

結論として、先進国に援助を願う、というのはあまりに安易な気もするが、

それもまあ、仕方ないのかもしれない。

12月、バリで国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)があるので、

事前準備というが、だからといってぼくに何ができるのかわからないけれど、

とてもいいなあ、と考えている。

[8-6]何もしない

火曜日, 11月 10th, 2009

たとえばJALを経営破綻から救うことで世界にいかなる価値が

生まれるのか。

JALに投入する税金は、日本国民が本当に負担するべき

ものか?

企業も生き物であり、だとするならば、人為的な手だてなど、

ろくすっぽ役に立たないのではないのだろうか。

最近のぼくはそう考え始めている。

ガン治療のアプローチにはさまざまあり、国によっても違うが、

スウェーデンでは、前立腺ガンの治療は、「何もしない」

が一番多いという。それでも人間のもつ自己治癒力で、治ってしまう

らしいのだ。

つまり、人間は、何もしない。自然に任せる。

そしてそれが再生につながる。

ホーケンが最終章「再生」で最も伝えたいことではないだろうか。

[8-5]有限ゲームと無限ゲーム

月曜日, 11月 2nd, 2009

世界には二つのゲームがある。

終わりのあるゲームと終わりのないゲーム。

有限ゲームと無限ゲーム。

前者においてルールは厳格、変更は許されない。

後者はゲームの進行に必要とあらば自由自在に変更可能。

前者の事例にホーケンはビジネス、銀行業務(そういえば今日またアメリカの

ノンバンクが経営破たんしたが、銀行がチャプターイレブンになる

なんて、そっちのほうが難しいんじゃないか?)、戦争、NBA、ウォール・

ストリート、政治を挙げている。

ここでいうビジネスは、「ビジネス1.0」のことだろう。

「ライバルは徹底的にうちを狙ってくると思われます」

「厳しい戦いが待っているはずです」

こういうセリフを会議で発言すると、どことなく賢そうな

感じがするので、考えの浅い人ほど、こういう、ステレオタイプ・フレーズ

を多用する。しかしそれは考えの無さの露見したものにすぎない。

ビジネスも、本来、有限ゲームから無限ゲームへと進化するべきなのだ。

勝った負けたと騒ぐじゃないよ、の「王将」の世界。

1.0と2.0、どっちが難しいかというと、答は明らか、2.0だ。

でも、そこから得られる利益は莫大かつ持続可能なものになるはず。