安保 徹、石原結實 両先生の『ガンが逃げ出す生き方』(講談社)
では、人間が本来持っている免疫力を活かすならガンは自然に
消えるものである、という論点に立って、非常に勉強になる。
そして、この考え方は、ホーケンが7章「免疫システム」で展開している
論と同じところに立っているのである。
前掲書のp61-62から引用しよう。
安保 ガン患者にとって大事なのは、「免疫を抑制するような治療は受けない」、
そして、「もしすでに治療しているなら即刻やめる」ということです。抗ガン剤、
放射線治療といった間違った方向に進むと、せっかく治るガンも治らなく
なってしまいます。・・・(中略)・・・それから、転移を怖れないことです。
転移はガンが治ろうとする兆候であり、「うれしいサイン」なのですから、
いたずらに怖れる必要はありません。
(中略)
リンパ球の数が増加しているときの転移なら、むしろ歓迎していいのです。
このときの転移をたとえていうなら、「城に立てこもったガン細胞軍団が、
リンパ球軍団に包囲されて火攻めに遭い、たまらず城を逃げ出した」という
状態です。転移と聞くと、「末期ガンの兆候か」と早合点してしまう人が
多いのですが、本当はガン細胞が生き延びるために散らばっているだけなんです。
逃げたガン細胞はリンパ球の追撃に遭い、やがて自然消滅します。
このときに抗ガン剤を投与すると、リンパ球をつくる骨髄の造血巣が破壊され、
弱っていたガン細胞が再び勢いを取り戻し、息を吹き返してしまいます。
入浴や適度な運動で血流を良くして体を温め、免疫力を高める玄米や野菜、小魚
などを食べてリンパ球を応援してやればいいとの由だ。
さて、地球上の運動にとって、どういう環境が「応援」になるのだろうか。
おそらく、「放っておかれる」ことが一番だろう。フリーに活動できること、
守らねばならない教条やイデオロギーがあってはならない。