[8-13]ハイパーデフレの行き先は貧困
現在の日本のハイパーなデフレ、わかりやすく言うと
超・貧乏な経済になってしまった原因の大きな一つは
ユニクロ、ドンキ、イオンなどをはじめとする企業が競って
安くしている超安値衣料じゃないのか?
彼らが売っている価値はマーケティング的に言うと
ジーンズやらフリースやらスーツではなくて、「価格破壊」
である。昭和40年代に同じように「価格破壊」を売りにして
快進撃した大手スーパーの末路を見れば明らかなように、
「価格破壊」戦略で持続可能な経営をした事例はマーケティング史上
一つもない。
「エブリデー・ロープライス(毎日が特売日)」をブランドの約束
にして成長してきたウォルマートも、いまや「Save money, Live better」
へと変更している。
そこには、ここ10年以上、環境関係のNGOの標的に遭い続けて
きた結果、世界一多いトラックの輸送効率を3倍に高めたり、
100%再利用エネルギーに
したり、店のゴミを廃棄物ゼロエミッションシステムにしたり、
という環境フレンドリー
な企業姿勢のにおいが感じられる。
安売り衣料を買っている生活者自身はどうかというと、
みな収入が減り、聞けば、四人家族の
食費が月1万円台という家庭もあるという。
これはどう見ても、既に貧困家庭であって、
そしてこの家庭は決して特別な家庭ではなく、
普通の会社員なのである。
おかしくないか?
富の一極集中をもたらす現在の日本のデフレ。
企業活動に既存の価値の破壊はつきものだが、
しかし、「創造的破壊」でありたいものだ。
しかも、「JOYやWOWを生み出す創造」で
ありたい。
破壊だけというのは、企業の社会的使命
から鑑みても、淋しい。

