最強無敵のチーム

はい、またまた新しい一週間が始まりましたね。オレにとっては30日のJOYWOWツアー、そう、ソロライブに向けて最後の追い込みをかける一週間って感じです。「今度の土曜日は葉山に伺います!ライブいまからとっても楽しみです」って、うれしいコメントをくれたあやさん。オレも、お会いできるのをとても楽しみにしてますよ。本当に、いい一日になるといいなぁ。そうそう、あと3つ空席があるそうだね。いまからでも遅くないので、ぜひ、気になっている人は申し込んでみてね。

今日はね、「無敵のチーム」について書いてみようと思う。チームというのは2人以上のある集まりね。会社はもちろん、その中の部署やプロジェクトね。夫婦や恋人なんかもある意味、チームかもしれない。で、どうすれば、いざというときにものすごく機能して、問題や障害にぶちあたっても楽々とそれをクリアしていけるチームが作れるか。これが今日のテーマ。じゃ、いってみるね。

前にも書いたけど、オレが理想とするチームは「七人の侍」や「荒野の七人」。あと、最近では「オーシャンズ11」とか「オーシャンズ13」ね。石ノ森章太郎さんの「サイボーグ009」も大好き。少人数でいうと、「ルパン三世」の4人もかなりイケてる。さて、これらのチームすべてに共通するキーワードはなにか?

オーソリティー」(専門家)

じゃないかと思う。爆弾の扱いに長けているヤツ、コンピュータを扱わせたら右に出るものはいないってヤツ、女性の色気を武器に機密情報を集めまくるヤツ、自動車の運転がめちゃくちゃすごいヤツ、早撃ち0.5秒のガンマン……。ね、とにかく、その道のオーソリティーが集まってるというわけ。その結果、1人ひとりの

キャラがめちゃくちゃ立ってる

ってことになる。まぁ、とにかく、この手の専門家集団でキャラが立ちまくってるチームを見ると、オレは本当にワクワクするね。若いころはロックバンドをやっていたのだけど、あの「バンド」というヤツもけっこう、この世界に近いよね。ドラム、ベース、ギター、ボーカル。それぞれの技を持つ人たちが集まって、「じゃ、いってみる?」みたいな感じで「ドーン」と音を出す。とくに、初めて顔合わする1回目のリハーサルなんか、もう、7人の侍が集まる瞬間みたいでたまんないよね。

さて、では、こういうカッコイイチームをもう1つ別の側面から見てみるとどうなるか。ここに「最強チーム」の本質が隠されているのね。それはなにかというと、

異なるものたちの集まり

ってことじゃないかと思うんだな。どうだろう?

人間の身体というのは、異分子を排除するようにできてるよね。体内に菌やウィルスが入ってくると、白血球とか抗体とかが動き出して、よってたかってそれらを撃退しようとする。これによってわれわれは病気を防いだりしているわけだ。でもって、この傾向というか性質は、オレたちの性格や行動にも見事に反映しているんだね。まるで、ミクロの世界とマクロの世界が同じ法則で動いているかのうようにね。

つまりね、無意識に行動していると、ヒトというのは、

自分と異なるものを排除しようとする

わけよ。そう思いませんか? とくにね、管理職になりたての若者とかにありがちな行動だよね。たとえば、自分の部署に新人を入れるための面接。どうやって選ぶと思う? 口ではね、「これこれのスキルを持っていて、こういう経歴の人」みたいな冷静で客観的なことをいっていてもね、いざ、面接となると、まず最初に「自分の好み」が出てきちゃう。わかりやすくいえば、ある質問をして「自分と同じ哲学に基づく答え」が出てくると、もううれしくてたまらない。

反対に、自分のポリシーやモットーに反する発言を聞いちゃうと、身体が拒否反応を起こしたりするのね。そうやって、結局のところ選ばれるのは「自分に似た人」「自分に近い人」ばかりになる。面接だけじゃないよ。日々の業務の中でも、ことごとく自分の意見と対立するような部下を異動させたりね。そのうち、ファッションセンスやら、酒の飲み方やら、いろんなものが似ているものの集団ができあがってしまうのね。

話はがらりと変わって、「思春期の娘が父親の匂いを嫌う理由」を知ってるかな? 実は、これ、人が病気によって全滅しないためのある秘密が隠されているんだよ。白血球にもHLAと呼ばれる血液型があるのね。例の、A、B、O、ABとは違って、100種類以上もある。1人の人間はこの中から6種類を持っているわけ。骨髄移植なんかでは、基本的に6種類すべてが一致しないと手術後のリスクが高くなるから、ドナーを見つけるのが大変なのだそうだ。

このHLAは父親と母親から半分ずつ遺伝するようにできている。つまり、両親から3つずつ受け継ぐわけね。その結果、父親と娘のHLAは最低でも3つが一致することになるでしょ。で、女性はHLAの組み合わせが近い相手の匂いを、不快に感じるようにできているんだってさ。オヤジにとってみれば衝撃の事実だよね。どんなにかわいがって育てても、年頃になったら「お父さん臭い!」って嫌われちゃうんだよ。人一倍、傷つきやすいオレなんて、この話を知ってから、絶対に娘はいらないって思ったものね。

じゃあ、なんでこんな父親にとって残酷なシステムが存在するかというと、これが「神が人を創った」といわれる所以じゃないかと思うくらいスゴイ! つまり、この世にはいろんな病気があるよね。もし、同じHLAばかりだったら、1つの病気でみんながやられてしまう。だから、できる限りHLAの組み合わせのバリエーションを増やしておいたほうがいいわけよ。そのためには、自分と近いHLAを持つ男性の匂いを不快にしておくほうがいい。結果として、女性が自分と異なるHLAを持つ男性を好きになるように仕組まれているってことなんだな。すごくない?

ほら、どんなにアタックしても「YES」といってもらえない女性っているじゃない。あれは、もしかしたらHLAが近いのが原因なんじゃない? オレなんて思い上がりなタイプだから、「なんでオレじゃだめなの?」とか不思議になっちゃうんだけど、HLAの話を聞いてから、ちょっと納得したね。もう宿命なんだな。世の男たち、失恋してももう落ち込む必要はない。「ああ、彼女とオレは同じHLAの持ち主なんだ」と開き直りましょう。って、ほかにも理由はあるけどね! ま、いっか。それにしても、本当にうまくできてるよね。

はい、もう説明するまでもないよね。なぜ、オーシャンズ11が「無敵のチーム」で、ダメな管理職が作っちゃう「似たもの集団」が弱いのか。仕事をやっていく上で必ず出くわす問題や障害。これは身体にとっての病気と同じだよね。「似たもの集団」というのはHLAが同じ集まりってことじゃない。つまり、ある種の問題には強くても、別の問題に直面すると、チーム一丸となってお手上げ状態になるってことでしょ。

とくに、大企業なんかは会社を挙げて「似たもの集団」を作ろうとするよね。学閥みたいなものまであって、採用する大学まで決まってたりする。そのうえ、入社早々、「社訓」や創業者の哲学を叩き込んで、洗脳まがいの研修をやっちゃう。そのうち、顔形やしゃべり方まで画一的になって、もう個性の「個」の字もなくなって、「おまえたちはクローン人間か!」って突っ込みを入れたくなる。「中途採用はしない」なんていってる会社の狙いがわかるでしょ。異分子は入れないってことだよね。

はい、ここで最初の結論。「最強のチーム」を作りたいなら、

自分と異なる性格、才能、技術を持った人間を集める

ことだよね。自分と似ている人はいらない。なぜならば、その役割を果たす「自分」という存在がすでにそのチームにいるからだよね。そうすれば、どんな問題が起こっても、チームのだれかがそれを退治してくれる。まったく新しい方向性の企画を出さなきゃいけないときも、だれかがそれを発案してくれる

ただし、これをやるためには2つの困難な壁を乗り越えなきゃならない。ここが重要ね。「最強のチーム」を作る道のりはやっぱり一筋縄ではいかないってわけ。その壁の1つ目はこれ。

自分と異なる人間を受け入れる懐の広さを持つ

ってこと。オレも若いころはこれが全然、できなかった。とくに、血液型でいうとB型とAB型系がダメだったね。オレはA型なんだけどね。彼らの勝手気ままさというか、気分で動く的なところが本当に嫌いだった。そもそも、血液型なんか信じないって人もいるけどね、オレはけっこうあると思ってるよ。で、ある日、気づいたね。なぜ、彼らが嫌いかというと、「自分が本当はこうしたい」と思っていることを平気でやっちゃうからなんだってね。

深いでしょ。だれかを嫌いとかむかつくとか思うときって、相手が自分にないものを持っていたり、自分があこがれていることを実行していたりすることが多いってこと。基本的には「嫉妬」だよね。あと、反対もある。自分自身の嫌いな面を表に出す人ね。自分は一生懸命それを隠そうとしているのに、その人は気にもしてないから平気で出しまくってる。生き方というか流儀が自分と違うからこれも受け付けない。実のところ、「鏡」を見て自分にコンプレックスを感じているようなものなんだけどね。

つまりね、なぜ、多くの人が自分に似た人とばかり仕事をしたがるかというと、この「嫉妬」と「コンプレックス」を感じたくないからじゃないかな。怖いというかつらいのね、そういう人と向き合うのは。はい、でも、もうそういう本質がいまわかっちゃった。あとはどうすればいいか。2つのステップがあります。けっこうキツイと思うけど、「最強のチーム」を作りたかったら、ぜひ、実践してみて。

STEP 1:自分を赦す
STEP 2:相手を赦す

「赦す」は「許す」とちょっと意味が違う。「許す」は「罪などを免じる」だけど、「赦す」は「不都合なことがないとして、そうすることを認める」って感じ。「わかった、もう受け入れるよ」ってことかな。

まずは、先に書いたような「嫉妬」を感じている行動ね。自分に対して、「おまえは本当はああいう風に生きたいんだろうけど、できない性分だよね。でも、それがおまえなんだからいいじゃない」って赦してあげる。自分をだよ。コンプレックスを感じている部分も同じね。「たしかに、そういう自分を嫌いになるのはわかるんだけど、それがおまえなんだから気にしない、気にしない」って赦すわけ。これがSTEP 1ね。

で、あとは簡単。自分と異なる相手を「赦す」わけ。これがSTEP 2。相手の全存在を認めて、受け入れるのね。そのときのコツは、「違和感を興味に変える」かな。相手に対してザラついていることがたくさんあるよね。それを「おもしろいなぁ」と思ってみるわけさ。動物園でキリンとかサイとか見るような感じね。「変な生き物がいるよなぁ」って。でもって、好奇心で相手を見られるようになったら最高。

はい、これで最初の壁は突破ね。2つ目の壁。さて、それはなんでしょう?

腹八分目でつきあう

だね。いくら「赦す」ことができたとしても、やっぱり自分と異なる人とつきあうのは簡単じゃない。よくあるじゃない、仕事仲間と休日も一緒に遊ぶって感じの、ベタベタな集まり。あれはよくないとオレは思うな。というかね、そういう私生活のつきあいまで念頭に置いて人選をするから、「似たもの集団」を作っちゃうのよ。「仕事だけの関係」って割り切っていたら、どんなに性格の合わないヤツでもOKになるでしょ。ルパン三世が休日に五右衛門と遊ぶか? オーシャンズ11の連中は仕事が終わったら別々の国で好き勝手に暮らすじゃない? 七人の侍も村を守ったあとは散りぢりに解散していくよね。互いをリスペクトしていても、決して、仲良しグループじゃない。これですよ、これ。

とはいえね、こちとら人間だから、そこまでクールにはいられない。だから、「腹八分目」を心がけるのね。あるところできっちり一線を引いて、それ以上には相手の中に入らないし、自分の中にも入れない。ほら、よくあるじゃない。同じ職場で恋愛しちゃうヤツ。オレにいわせれば、仕事と恋愛をキッチリ分けられないヤツはプロじゃないね。なんかダサイ。まぁ、本当に運命の人っていい切れるなら大目に見るけどね。なんか、1つのグループができるごとにつき合う相手を見つけちゃうってヤツはやっぱりダサイよ。

最後に、夫婦や恋愛相手もまったく同じね。「似たもの夫婦」なんて言葉もあるけれど、やっぱり自分と異なる相手のほうが楽しいと思うよ。まぁ、これはきっと自分が「大人かどうか」を試されているような気もするな。自分と似た相手しか愛せないうちはまだまだ初級。全然、違うタイプのよさをわかるようになったら上級ってことだね。でもって、やっぱり、夫婦や恋人でも「腹八分目」を心がけた方がいいね。どっぷり入り込んで甘えまくるような関係はやっぱり子供なんだと思うぞ。「親しき仲にも礼儀あり」これを忘れずに!

はい、今日はここまで。土曜日の男塾はとても素敵な一日になって本当によかった。参加してくれた6人がもう、それはそれは素晴らしい方々でね。その日はちょっと体調や精神面で不安があったのだけど、みなさんのポジティブな波動にいつのまにか影響されて、どんどん元気になっていったね。とてもいい感じのエネルギーの交換ができたと思います。ありがとう! また、近日中に男塾 第四章を開催するから、ふるってご参加ください。さぁ、これからもうひと練習。もう、早く歌いたくてうずうずしてるよ、オレ。(おわり)

Comments (1)

Taizo165月 27th, 2009 at 2:06 PM

ZONOさん、こんにちは、Taizoです。

「自分と異なる人間を受け入れる懐の広さを持つ」
このところが難しいところですね。
というのは、仕事をやっていく以上、面接などで選ぶ基準は”一緒に仕事をしたいかどうか”ということが最重要です。
そこで自分と異なる人間を受け入れるというのは、相当ハードルが高いと思います。
だから、自分が嫉妬するぐらいのヤツをチームに入れることでしょうね。

「腹八分目でつきあう」
例えば、漫才コンビで楽屋が別だとか、一緒に遊ばないと報道されるとすぐに不仲じゃないかと言われますけど、不仲か?と問うほうが、変です。仕事とプライベートも一緒だと、ネタがつまらなくなりそうです。
相手により相応の”距離感”を保つということですね。

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