リーダーの条件

バッカスさん、しんさん、いい感じのコメントありがとうございました。「つい1時間程前までは精神的にかなりイケてない状態だったですが、かなりフッ切れました」。こんなコメントをいただくと、本当にこのブログをやっていてよかったと思うなぁ。こんなオレでも少しは人の役に立っているんだと、なんかうれしくなるねぇ。「高周波を維持していると、それが常態になって高周波の中でもさらに高い高周波があって、自在に周波をコントロールできるようになってくるのかなと思いました」。そうそう。オレもポジティブなエネルギーは無限だと思うねぇ。

今日はね、仕事で「リーダーの条件とはなんですか?」と聞かれたんだよね。というのも、その質問をした人にはある悩みがあった。「部署の中でイチバン知識があるわけでもないし、すごいアイデアが出せるわけでもない。こんな自分にリーダーが務まるかものすごく不安です」というんだね。うん、とてもよくわかる。リーダーというと、「カリスマ」的なイメージが強いものね。そこでね、オレなりに伝えた答えを、ここでもう一度、書いてみようと思う。そう、テーマは「リーダーの条件」ね。

まず、その「能力」の問題からいこうかな。これはね、もう答えは1つ。オレの中ではとてもクリアーだね。

リーダーがチームの中でもっとも優れた存在である必要はない

これに尽きるよ。たとえば、営業部だとする。その部署のマネージャーは営業成績トップである必要があるか? オレならこう答える。「どちらでもいいんじゃない」。そう、トップであってもいいし、なくてもいい。極端にいうならば、営業の素人でもいいのよ。リーダーにとって重要なのはそこじゃないってことね。

じゃあ、なぜ、そのような疑問というか悩みが沸き起こるのか。それはね、まず、

部下からリスペクトされることを急ぐから

なんじゃないかな。手っ取り早いものね。その部署で求められる能力をイチバン多く持っていたら、間違いなく「一目置かれる」ものね。あと、なにか命令とかするときも説得力がある。ほら、いるでしょ、意地悪なヤツがさ。マネージャーとかを品定めするように悪意のある質問をする輩が。「じゃあ、どんな風にやれば売れるか教えてください」みたいにね。そこで、知識がなくてしどろもどろになっちゃったりすると、「そんなこともわからなくて、よくマネージャーができますね」みたいにいわれたりする。

要は「なめられたくない」んだね。そこでだ。まずはオレ流のリーダーの条件その1を挙げてみようかな。

1)正直であること

ここから始めるといいと思うな。そう、自分にない知識や能力が求められたら、正直にこういうのさ。

ああ、オレ、その手の話はまったくわからない

ってね。できないことを要求されたら「ああ、ごめん。そういうの本当に苦手でね」っていえばいい。わかったふりとか、できるふりをするから苦しくなるのさ。それだけじゃない。部下にしてみれば、知ったかぶりする上司ほど突っ込みたくなる。で、どんどん、信頼を損ねていく。であれば、最初っから太っ腹のところを見せて、「わかりません」と宣言するほうが、よっぽど「ああ、正直なんだなこの人」と認めてもらえるってわけ。

そのチームのリーダーに就任して、メンバー全員からリスペクトされるようになるまでって、実はものすごく時間がかかるわけ。焦っちゃダメ。いいとこ見せるのは知識とかスキルの部分じゃないからね。じっくりやりましょう。

はい、そしてリーダーの条件その2は、

2)ムードメーカーであること

これはとっても大切だね。前回、前々回と書いてきた「高周波」の状態を自らキープできて、それをチームに伝染させられる人ってことね。会議が始まる。あなたはリーダーとしてどんな風に会議室に入ってくるか? これが試される。多くの人は、偉くなればなるほど「不機嫌」を装おうとするよね。それがあたかも「威厳」があるかのようにね。そういうリーダーはもう安っぽいとしかいいようがない。違うでしょ、全然。オレならこうするね。

よっしゃ! 今日はいい会議にするからなぁー

と気合を入れながら部屋に入るよ。失笑があってもかまわない。その宣言こそが、自分の創りたいチームの雰囲気だからね。真っ直ぐ正直にそれを表現しちゃうね。そのうち、必ず、1人、2人と伝染するヤツが出てくるからね。反対に、ネガティブな態度をとり続けたとしたら、チームの雰囲気は一生、明るくなることなんてない。

さらに、続くよ。リーダーの条件その3は、

3)自信を持っていること

これだね。勘違いしちゃいけないよ。自信とはついていくものじゃない。どれだけ長い時間、同じ仕事に携わったとしても、自信なんて永遠につかないからね。むしろ逆だよね。やればやるほど、その世界の奥深さがわかってくるし、わかればわかるほど、新たな課題が目の前に現れるわけだから。ほおっておいてつく類のものじゃないんだね、自信というのは。じゃあ、どうするか?

自信がなくても、無理矢理でもいいから自信がある態度をとる

ということ。「自信とは自分でつけるもの」なんですね。なぜ、そうするのか。部下はいつでも不安なんです。なにかを発言するときも、アクションを起こそうとするときも、新しいことにチャレンジしようとするときも。そんなとき、フラフラ揺れている上司を見たらさらに腰が引けるでしょ。なにをやるにも躊躇しちゃうよね。そこで、なんだかよくわからないけど、自信がありそうなリーダーを見たらちょっとは勇気が沸くんじゃない? 「失敗してもこの人がケツを拭いてくれそうだ」って思わせなきゃね。根拠? いらない、いらない。根拠なしに自信を持つのよ。

でもって、

4)潔く前言を撤回できる

っていうのも大事だね。よくね、わかってないヤツはこういう。「うちの上司はコロコロ、コロコロいうことが変わるんだよね。ついて行けないよ」ってね。わかってない。本当に、わかってないね。前言を撤回するってのはものすごく勇気がいることなの。多くのダメなリーダーはね、「いうことが変わる」っていわれることを恐れて、そのままいっちゃうんだよ。するとどうなるか。結局、その被害は全部スタッフに降りかかってくるんだぜ。

自分たちの進んでいる道がおかしいと感じたとき、自分の評価とかよりも、その状況を「修正」することを選べる人。とにかく、浅い傷で済ませられる人。その結果、スタッフへの被害を最小限にできる人。これが優れたリーダーなんだな。オレも何人もそういう人に会ってきた。いうことがコロコロ変わる人ね。「いい加減」とかいわれながらも、多くの人に愛されていたよ。大事な要素だね、これは。

さらにいくね。

5)どこにフォーカスすればいいかをはっきりと提示できる

これ、これ。わかりやすくいえばね、「質問の仕方、問題提起の仕方が上手い」ってことね。会議とかでよくあるよね。「この企画について意見を出してほしい」とかの曖昧な議題を投げる人。そういうとき、スタッフはどうなるか。「全員が企画書に目をやり、考えているふりをしているが、発言はほとんど出ない」って状態だよね。先にも書いたけど、不安なのよ、スタッフは。「変なこといって笑われないか」とか、「下手な発言すると能力がないヤツって思われないか」とか心配してね。

その会議のその時間に「なにについて考え、発言すればいいか」を明確にするのがいいリーダーね。

では、この企画の素晴らしい点を挙げてみて

で始めればいいじゃない。わかりやすい質問だよね。「切り口が斬新」とか「これまでにこの会社になかったタイプの企画」とかね、前向きなことを見つければいいわけでしょ。で、次に、

じゃ、この企画の問題点はなに?

だったらどうよ。これもわかりやすいでしょ。たくさん出せるよね。問題点が挙がったら、次はこういうのはどうよ。

じゃ、その問題はどうすれば解決できるか?

1つずつ、かたづけていけばもっとわかりやすいよね。問題は「ターゲットが明確じゃない」だったら、「どうすればターゲットが明確になるか?」って聞けばいい。スタッフの思考は完全に解決策に「フォーカス」できるよね。とにかく、フォーカス。大きな質問をボーンと投げ出しておいて、「おまえらはアイデアが出せないのか!」なんて怒っているヤツはリーダー失格ですわな。

最後はこれね。

6)失敗させてあげられる

難しいんだけどね。これは最大級に大事だよ。なぜ難しいかというと、「部下の失敗は自分の評価にも関わる」からだね。自己保身を考え始めると、そう簡単には失敗させられない。でもね、長い目で見たらけっしてそうじゃないことがわかる。根本にあるのはこういう考え方ね。

人は失敗からしか本当のことは学べない

ね、そうでしょ。過保護な親は子供がケガをしないように、転びそうになったら手をさしのべる。その子はそうやってケガをしないで育つのだけど、あるとき、親が目を離した隙に、思わぬ大転倒をやらかして大けがをしてしまう。だってしょうがないよね。転んだことがないのだから受け身が取れない

部下も同じ。彼らが出してきた企画が危ういと思って、「それじゃダメだ」ってボツにする。部下の心には「せっかくの企画をつぶされた」というシコリが残る。で、なぜそれがダメなのかもわからずに、またしばらくすると同じような「ダメな企画」を出してくる。もし、最初に提出したときに「やってみなよ」って太っ腹でやらせたとするでしょ。うまくいくかもしれないし、下手を打つかもしれない。

で、下手を打ったら最高なのよ。その部下は学ぶでしょ。「ああ、これじゃ通用しないんだ」って。もちろん、そのヘタ打ちのケツはリーダーが拭くんだよ。そのときに、その部下はどう思うかな。「ああ、この人は失敗してもこういう風にフォローしてくれるんだ」ってね。学びはあるし、感謝もある。そうやって育ったスタッフは、ものすごくパワフルなチームに育ってくれるよね。そのときの評価こそが、リーダーの本当の評価なんだぜ。失敗させることの大事さってあるでしょ。まさに、「かわいい子には旅をさせよ」ですよ。

ここまでで、リーダーとはどんな人かイメージできたと思うな。決して「カリスマ」じゃないよね。スキルや能力も関係ない。どちらかというと、上座にどっしり座ってる無口な「オヤジ」って感じじゃない? 漢(おとこ)でもあるよね。覚悟が決まっているんだね。「オレなんていつでも降格してくれよ」ってね。これも前に書いたけど、「守っている人」はダメ。「こんな地位、いつでも人にくれてやるさ」じゃなきゃね。

おまけを1つ書いておこうかな。どんどん出世するための条件。係長から課長、課長から部長ってね。これは1つで十分。

☆自分の分身を創れる人

だね。部下の中でイチバン見所のあるヤツに、自分の持てる能力を全部、教え尽くせる人ってことね。たいていはこの逆をやっちゃう。ナンバー2に抜かれないように必死に抵抗するのね。そうするとどうなるか。次期係長候補がその部署に現れないじゃない。結果、ずっと係長をやらなきゃならないんですよ。反対に、ナンバー2に自分のスキルを全部、伝授したとするでしょ。そしたらそいつが次の係長。あなたは晴れて課長です。ね、不思議だよね。つまり、今日の結論はコレ!

情けは人の為ならず

優れたリーダーは献身的に部下に奉仕する。とことんかわいがって愛する。自分の上の上司の目なんて気にしないで、とにかく部下を大切にする。すると……、それらが全部、自分に返ってくるんだね。これを人は「リスペクト」という。キレイにまとまったね。

日曜にタケノコ狩りに行ってきたよ。千葉の野田市ってとこ。集合時間がオレんちになんと朝の8時でね。かなり寝坊しちゃって、車で迎えに来てくれたギター教室の生徒を30分くらい待たせて出発した。で、現地に着いてタケノコの掘り方を教えてもらって、最初の3本を掘ったところでガクッと体力が落ちてね。その上、猛烈な眠気にも襲われて、仕方がないから車で2時間も寝てたよ。で、起きてみたら、メインのバーベキューがすっかり終わってしまってた。まぁ、家に帰ってかみさんが作ったタケノコ寿司を食べられたから、それなりに満足だけどね。やっぱ、似合わないことはするもんじゃねぇな。アウトドアーにはつくづく無縁だと再認識したよ、オレ。(

Comments (1)

Yosh4月 24th, 2009 at 10:36 PM

今回も面白かったです。
すいません、コメント遅くなりました。

自己評価してみました。
1)○
2)△
3)△
4)○
5)△
6)×
自分の分身を創れるか?)△
でした。

6)失敗させてあげられる、これは難しいですね。
まずは、「太っ腹」を目指します。

今回のブログ、「失って困るものなど、そんなにあったけ?」という精神が必要、というように読みました。

ブログ、次回以降も楽しみにしています!

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