しゃべりのプロになる!
JOYWOWのトップページ、「お知らせ&更新情報」のイチバン上に、「JWトークライブvol.9」というのがあるでしょ。これ、おもしろいから、ぜひ聴いてみて。JOYWOWって、本当にしゃべりが楽しい人が多いんだよね。ていうか、コンサルなんてしゃべりが命だからね。あたりまえなんだけど。とくに、このvol.9はいいよ。20分近くあるんだけど、深い話が盛りだくさん。仕事の合間にサクッとかけてみて。
でね、この「しゃべる」、とくに、「人前でしゃべる」ってなかなか難しいじゃない。世の中には「しゃべりの教室」なんてのもあるくらいだから、みんな苦労してるんじゃないかなって思うわけさ。会社なんかでもプレゼントとか、会議での報告とかあるでしょ。あれもやっぱり、人前でしゃべるわけだよね。そこでね、今日は「しゃべりのプロになる!」と題して、われわれがもっとも得意とするトークについて書いてみようと思う。「ついつい緊張して」なんていう人は必読よ!
まずは、その「緊張」からいこうかな。しゃべりに関しては、最初からでっかい壁があるよね。それが「緊張」。普通に仲間としゃべるときには緊張しないのに、会議とかプレゼントとか、正式な場に立つとなぜか緊張しちゃう。こいつを克服しないことには先に進めないよね。そこで、1つ質問。
「人前でしゃべるとき、なにを欲していますか?」
これ、深いんだよね。聞かれてもあまりピンとこないでしょ。なぜなら、普段はあまりこんなこと考えてないからだよね。そこで、立ち止まってよく思い出してほしい。たとえば、一世一代のプレゼンの場。そういう機会がない人は「好きな異性に告白するとき」でもいいや。こういうとき、しゃべってる最中、しゃべり終わったあと、あなたは「どういうことを相手や自分に期待しますか?」ってことだよね。答えは、だいたい共通してるはずなんだね。
・いいこと言うなと思われたい。
・しゃべりがうまいと思われたい。
・素晴らしいプレゼンだったと評価されたい。
・つまずかずに、流ちょうにしゃべりたい。
・途中で頭が真っ白にならないでほしい。
・しゃべり終わったあと、自分の主張を認めてほしい。
・相手から、期待通りの回答がもらいたい。
・こいつはダメだと思われたくない。
ね、だいたいこんな感じであてはまるでしょ。これをオレは「欲」と呼んでいる。質問に「なにを欲していますか?」と書いてあるとおり、「欲」なんだよね。ここからが重要。まずは、オレが編み出した緊張の法則を見てみて。
欲の多さ(深さ)=緊張の度合い
ね、言われてみると「そうか」と思わない? つまり欲が深い人ほど、緊張しちゃうんだよね。歌手とか役者とか、舞台に出る人も同じだと思うよ。「このステージは絶対にはずせない!」と思えば思うほど、緊張が高まるでしょ。反対に、友人の集いみたいな気軽なパーティーだったら、それほど欲もないからまず緊張しない。そこで、人前でしゃべる前に、やってほしいことがあるんだね。それは、
「結果がどっちに転ぼうと、オレの知ったこっちゃない」
と自分に言い聞かせること。大事なプレゼンとか、重ければ重いほど、これを肝に銘じてほしいんだな。「ま、いっか」と思うこと。もっと言えばね、「しょせん、他人などオレのことを100パーセント理解できるものか」と開き直るくらいがいいね。言葉で全部伝えるなんて無理なんだと。ちょっとでも伝われば御の字みたいな感覚かな。
さて、次にいこうかな。まぁ、これで緊張が少しはほぐれましたと。もう1つ大事なことがある。それはね、
「準備をしない」
ってこと。プレゼントとかでパワーポイントの「メモ欄」に、しゃべる内容を台本みたいに全部書く人いるでしょ。あれね、絶対ダメだよ。最近の総理大臣が所信表明演説をやるでしょ。聞いていればだれにでもわかるけど、官僚が作った文章を棒読みしてるよね。一昔前だったら、文章を読んでいる感じを出さない工夫とかしてたんだけど、最近の総理大臣は完全に開き直って丸読みしてる。聞いててイヤにならない?
そうなんです。作った文章を読むと、人の心にまったく響かなくなるんだね。やるなら、オバマ大統領みたいに、ほとんど暗記して「読んでる感」をゼロにしなくちゃダメ。役者が台本を暗記して、完全に自分の言葉としてしゃべってるみたいな域までね。そんなことしてる時間はないよね。だから、準備をしない。
本番というのは、なにが起こるかわからないわけ。たとえば、好きな異性に告白しようとして、殺し文句を創っていくでしょ。いざ伝えようとしたら、相手が予想していた感じとまったく違うリアクションを取ったとする。もう、シナリオが完璧に崩れてしまうよね。プレゼンや会議も同じ。その日が雨でしめった感じだったら、相手の受け方も違ってくる。だから、なるべく、その場の雰囲気で勝負したほうがいいんだよね。
もし、なにも準備しないと自信がないとか思ったら、いいたいポイントだけメモしておけばいい。たとえば、シナリオにするとこんな感じになる文章があるとする。
「この商品の最大の魅力は、これまでユーザーから寄せられた“自分で機能を組み合わせてカスタマイズできるようにしてほしい”といった要望に完全に答えたことです。それだけではありません。通常、このようなカスタマイズ可能な方式では、コストがとても高くなりました。この商品は価格面でも、革命的に低価格を実現しています」
これをポイント抜き出しメモにすると、
商品の魅力について
・ユーザーのニーズ(カスタマイズ可能)
・既存商品よりも低価格
となるよね、これを見ながらしゃべればOK。不思議とね、このメモを見ながらしゃべるほうが、やわらかくて、普通の言葉で、表現力も豊かになるから、自分の部屋でもいいから1人で試してみて。
で、第3のポイントは上にも出てきたけど、
「普通の言葉でしゃべる」
ってことかな。よくね、社内のプレゼンなのに、妙にかしこまる人がいるでしょ。同僚というか仲間なのにね、こんな風に始めちゃう。
「本日はお忙しい中、お集まりいただきまして、ありがとうございます。それでは、新商品の企画について発表させていただきます」
これはよくないね。こういう風に始めちゃうと、全体の雰囲気も堅くしなくちゃならないし、なによりも普段のモードと変わっちゃうから、重圧感というか自由度が低いというか、自分で自分の首を絞めてる感じだよね。日常で「本日」なんて言わないでしょ。そういう言葉は一切使っちゃダメ。ZONO流はこんな感じ。
「えー、では、新商品の企画を発表します。構想期間、約3か月。いまの自分にできることは全部、詰め込みましたんで、ぜひ、期待して聞いてください。もちろん、足りないこととか、見落としていることとか、たくさんあると思うので、あとでどんどん突っ込んでもらえればと思います。じゃ、いきます!」
ね、最初に自分を出しちゃう。普通の言葉でしゃべるというのは「自分を出す」ということだよね。企画に自信があるなら、「自信がある」という自分を出す。発表したくてうずうずしてるのなら、「今日は楽しい」という自分を出す。まだ企画内容に自信が持てなくて、意見がほしいなら「アドバイス大歓迎」という自分を出す。すると、不思議なことに、自分が普段使っている言葉がどんどん出てくるんだね。偽ればいつわるほど、抵抗感が増すからね。
で、次に4つ目のポイントなんだけど、これはとても大切だから、絶対マスターしてほしい。なにかというと、
「聞き手を含む」
ってこと。この言葉だけじゃわかりにくいんだけど、しゃべり手という自分と、聞き手という相手を「敵、味方にしない」ってことだね。目に見えないんだけど、自分から漁で使う「網」みたいなものが出てると考える。スピリチュアル系が好きな人は「オーラ」でもいいや。なんか放射線状の包み込むようなエネルギーかな。この「エネルギーの網」を会場にいる聞き手に、どーんとかぶせちゃうの。
かぶせた相手と自分は1つの網の中に存在しているような感じをイメージする。すると、「聞き手を含む」というのがわかるはず。誤解を恐れずにいえば、「やさしさ」とか「愛」とかに近い感覚でもあるのね。自分の大きな懐に聞き手を包み込んでしまうような感覚。
多くの人は、これと逆をやっちゃうよね。聞き手の前に「生け贄」のような感覚でこわごわと立ちすくむ感じ。不信感というか、孤立感というか、そういう状態では絶対にうまくしゃべれない。だから自分の器をどーんと広げて、全部、含んじゃうのよ。難しいと思ったら、聞き手の前に立ったとき、こういう風に心でつぶやいてみて。
「今日は自分の話を聞きに来てくれて、本当にありがとう。みんな愛してます!」
口に出して言うと、気持ち悪がられるから、あくまで心の中でね。忌野清志郎とかは、本当にこう言っちゃうからすごいんだけどね。われわれは心の中にしておきましょう。で、すこし落ち着きながら、聞き手の顔を1人ずつ眺めて、それぞれに「ありがとう、ありがとう」と言ってみましょう。どんどん、含む感が強まるからね。
さて、最後。5番目のポイントは「声」です。しゃべりが人に伝わるかどうかの決め手は「声」にあったりするんだよね。どういう声かというと、「その人の持っているイチバンいい声」だね。よく、妙に声のトーンが上がっちゃう人とかいるでしょ。反対もあるね。「ボソボソ」っと低くて小さい声になっちゃう人。これはとても損。
相対的というか、人と比べていい声ではなくて、自分の中で最高に素晴らしい声でいいのよ。これも、やろうとすると難しいから、コツを伝授。
「しゃべりながら、自分の声をよく聞く」
これで大丈夫。聞きながら、「うん、いい声だ」と思えるまで「なにもしないで」自分の声に集中するのね。人間の体ってうまくできていて、聞くだけでキレイに修正してくれるんです。反対に「相手に向かっていく」感じでしゃべると、声のトーンがどんどんおかしくなるから注意してね。
「自分の半径50センチくらいで聞こえる自分の声に集中する」
これが大事ね。自分の声を聞いていると、自然に落ち着いてくるし、自分がいまどんな状態なのか、欲が深い状態なのか、焦っているのかとかよくわかるから。結構、冷静になれたりもします。
以上なんだけどね、5つ全部やるのは大変かもしれないから、機会があるたびに、どれか1つでもやってみて。「オレってけっこうしゃべりいいかも」って感じたら、そのままいい気になって、2つ、3つって試してみてね。きっと、うまくいくから。
おお、いま気がついたけど、JOYWOWトークライブがvol.9ということは、次のファイルをトラックダウンしなくちゃだよ。このトークライブね、オレの自宅で録音してオレがミックスして、mp3にトラックダウンしてるのね。vol.10はまだやってなかった。ということは、今週中だね。ヤベ、忘れてた。最近はこのブログと、あとソロライブの準備に気がいってるからね。確定申告もあるし。シングルタスクマンだから、同時に2つ以上のことやるのが、本当に苦手なんだよね。コンピュータでいうと2ビットくらいの処理能力だな、オレ。(おわり)


そろそろ、mp3ファイルもうないよって、催促しようかと思っていたんだよ。
近頃のZONOには催促がいらなくなっているのが、すごいです(笑)
このBLOG読んでいると、なんか、もっとおもしろいことやりたいってなってふつふつわいてくる。
個人的にも楽しんでるよー。
ZONOさん、大輔です。こんにちは。
「欲」
この言葉をみて、ずしーんと心に響きました。
何をするにもこの「欲」が緊張を生むんですね。
思い当たることが沢山あります。
欲の多さ(深さ)=緊張の度合い
これ、納得です。深いです。
今日のブログ、メモして持ち歩きます!
ZONOさん、こんにちは。
ぽんぽこです。
あがり症の私は「欲深い」女なのです。
自覚しています(笑)。
しゃべりのプロになる5つのお話、
とても勉強になります。
次の機会に1つでもトライしてみます。
これを克服できたら、
かなり人生に楽しみが増えます!!
ありがとうございます。
[...] まずね、基本編としてはすでに書いた『しゃべりのプロになる』をチャックしてみてね。たぶん、今回のしんさんの質問にもっとも関連があるのが、「聞き手を含む」って項目かな。このあたりをもう少し掘り下げていくと、こんなところに行き着く。 [...]