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今週のコラム

JOYWOWコンサルタント・倉園 佳三コラム~非カリスマとデジタルネイティブ

メルマガ17号で掲載された内容です。

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ZONOコラム
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◆非カリスマとデジタルネイティブ

時代の流れというか、空気というか、「いまなにが起こっていて、この
先どういう風に世の中が変わっていくのか」を読み解くことはとても楽
しい。これはデータ分析とかの世界ではなく、完全に「感じる」世界だ
と信じている。

たとえば、野球を見てみる。北京オリンピックであの名将星野監督が敗
れた。セリーグは13ゲーム差をひっくり返し、巨人が優勝。日本シリー
ズは僅差で破れたものの、原監督はなんとWBCの指揮を任されることに
なる。

そういえば、WBCの監督がなかなか決まらなかった時期に、読売のナベ
ツネ氏が「WBCの監督はカリスマがなきゃいかん。原君はまだ普通の人
間だから」というコメントをしていた。おもしろいことに、原監督は自
身の著書で「リーダーにカリスマはいらない」と書いている。

「僕は選手を起用する際に、次は誰と失敗してやろうかと考える。こい
つだったら失敗しても悔いはないと思える奴を選ぶ」。これも原監督の
言葉だ。元ソフトバンク監督の王氏は、WBCコーチ陣決定の記者会見で
原監督をこう評価した。「彼は自分の情熱をストレートに表現し、選手
とともに結果を喜びあえる人」

オレは実は星野監督の大ファンで、彼の著書なんかも読みまくっていた
。もちろん、北京では星野さんが金メダルを取り、その後、WBCを指揮
すると信じていた。でも、オリンピックでの全試合を観ながら、ちょっ
とした違和感も持ち始めていた。

なぜ、彼は笑わないのか。なぜ、あんなに威圧的なのか。なぜ、ジャパ
ンの選手達にはいつも悲壮感がただようのか。なぜ、幸運の女神に愛さ
れていない感じがするのか。

話はがらりと変わる。いま、16歳以下の子供達を中心に「デジタルネイ
ティブ」と呼ばれる世代が登場している。彼らはウィンドウズ95が発売
されたあたりに5歳の誕生日を迎え、物心ついたとたん、インターネッ
トに出会う。

われわれのようなオヤジには、外で遊びもせず、もやしみたいになって
他人とのコミュニケーションもうまくできず、人間力の低い奴らと映る
だけかもしれない。しかし、実際には彼らはものすごい能力を身につけ
ているのだ。

あるデジタルネイティブの少年がテレビでこう語っていた。「僕たちは
ネットを通して世界中の人たちと対話する。顔も見えなければ肌の色も
わからない。年齢も性別も国籍も関係ない。大切なのはその人の頭の中
だけ。なにを語るかがすべてだ」

つまり、彼らはものすごく「フラット」なのだ。あらゆる先入観を持た
ずに、ありのままに相手を見る。恐ろしくて、素晴らしい世代だとオレ
は思う。問題は、こんな奴らが会社に入ってきたとき、どんな変化が起
こるかということだ。

主任、係長、課長、部長、役員、社長、そしてヒラ。こういう縦のヒエ
ラルキーの中で彼らは仕事ができるだろうか。おそらく、半年以内に企
業を飛び出し、GoogleやAmazonのようなすごい会社を自分たちの手で創
るに違いない。大きな企業は恐竜のように滅び行くしかないのか。

星野監督と原監督の違い、アナログネイティブとデジタルネイティブの
違い。このあたりに次の時代を読み解く鍵がありそうだ。

カリスマではない経営者。スタッフとともに情熱を表現できる指導者。
一緒に失敗しようと腹をくくれるリーダー。自分の働きたい時間に、自
分のやりやすい方法で仕事ができる環境。スタッフ1人ひとりのアイデ
アやひらめきが、すぐに会社の重要企画として動き出すスピード感。山
のような失敗からわずかな宝石を見つけ出せる勇気。

こうしてみると、われわれのようなオヤジ(非デジタルネイティブ)世
代のやるべき仕事が見えてくる。フラットな感性と素晴らしい才能を持
つ若い世代を「大人」すなわち「プロフェッショナル」に育てることで
ある。社則や世の中の常識のようなルールで縛るのではなく、仕事その
ものに強く責任を持つ方向で一人前にすること。とてつもなく大変だけ
ど、やりがいのある仕事だとオレは思う。

ZONO


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