同行営業は、「師匠」の体内に蓄積した暗黙知を「弟子」に刷り込む効果がある。
営業とは、言語化不能な身体活動だ。
たとえば、相手のちょっとした表情の動きが何を意味するのか、
訪問先のオフィスの書棚に並べられたメーカー・カタログの背表紙の意味するところを
どう読むか。
そう、認知能力が重要なのである。
(中略)
認知能力は一朝一夕で向上するものではなく、訓練が必要だ。
訓練方法はさまざまあるが、営業能力向上の目的に絞るなら、
同行営業がベストだ。
そして、必ず、師匠は弟子に、訪問前に今回の営業目的を語らせる。
同行後は、目的が達成できたかどうかの振り返りをさせる。
ただ同じ車に乗って一日ぐるぐる回るだけでは意味ないのである。
出典:「マーケティングに何ができるか とことん語ろう!」阪本啓一著 日本実業出版社