企業は社会に何らかの価値を提案し、その対価を頂戴して存続しています。
対価はお金だけではなく、「おれ、あのブランドに惚れてるんだよ。」という、
ファンからの熱い「ご贔屓」もあります。
商売は、「商は笑なり」という昔の言葉のごとく、一つの商品を目の前にして、
商人と顧客の二つの笑いがあることが理想なのです。
ところが、企業が自分のことしか考えず、
たとえばこの環境問題がかまびすしい中で自分勝手な商品を出して一時的に設けても、
「ご贔屓」は頂戴できないことは確かです。
(中略)
そう、CSRとは、簡単に言えば、
「ご贔屓を頂戴できる企業活動をすること」ということができます。
そして、そのような企業のビジネスのあり方が、スローなビジネスであり、
成功の定義は、このビジネスOSのもとになされるべきなのです。
出典:「スロー・ビジネス宣言!」阪本啓一著 日経ビジネス人文庫